水晶発振の罠(レベル1)

先日とりあえず完成したミニマルなZ80システムは電源投入時の動作に問題がありました。手持ちの測定器具であれやこれやと調べてるうち、Analog Discovery 2のオシロスコープで次のような波形が…

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水色がRESET#信号で、パワーオンリセットが500msほど続いた後、非アクティブのHに立ち上がったところ。その前後で全く変化のない黄色の信号は、なんと、システムクロックです。これじゃ動くわけないですね。そしてこれはどこかで聞いたことがある現象だ、と思い当たって水晶に指で触れてみると…

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ブワッ!とクロックが発振し始めました。この状態からリセットボタンをポチるとCPUが正常動作してLチカが始まります。水晶が発振するにはキッカケが必要なのです、というのは どこかで聞いたというか、発振回路を引用したページでまさに解説されています…。したがって、そのキッカケのために1MΩ程度の抵抗を回路に挿入することも書かれていて、私の手元の回路にも当然組み込んであるはz穴1個ぶんズレて挿してある!!

とまぁ、またもや凡ミスが発覚してこの件は解決いたしました。

ブレッドボードで端子の挿入位置を1列間違えるとVccとGNDが短絡することもあるわけですよ。これまでそういう致命的なエラーをやらかしても破壊的な事態に発展しなかったのは、普段使ってる電源に電流計がついているおかげです。このことはブログの最初のエントリでも書きましたが、作ってよかったなぁとしみじみ思います。